2004年 2月25日 更新

このページは、テレビ東京で放送された
北大路欣也主演の『宮本武蔵』を、
”大原町の宮本武蔵”
剣持むさきち氏が解説するページです。


TOP / DJ USHIJIMA’S PAGE


テレビ東京12時間ドラマ
「宮本武蔵」(平成 2年 1月 2日放送)

【キャスト】
●宮本武蔵(北大路欣也)●お通(加来千賀子)●本位田又八(田中健)●朱実(伊藤かずえ)●お吟(島かおり)●青木丹佐衛門(草野大悟)●柳生但馬(久富惟晴)●青木秀似(富口二郎)●溝口信濃(加地健太郎)●淵川権六(早川雄三)●辻風典馬(岩尾正隆)●徳川家康(玉生司郎)●小次郎の母(志乃原良子)●沢庵(田村高廣)●お甲(加賀まりこ)●有馬喜兵衛(木谷邦臣)●福島正則(疋田泰盛)●黒田長政(波多野博)●住職(蓑和田良太)●寺男(遠山金次郎)●秋山市之進(谷口孝史)●小早川秀明(白井滋郎)●村人(宮城幸生)●大矢敬典(高谷瞬二)●乾児(小峰隆司・小船秋夫)●従者(泉好太郎)●炭焼き(畑中伶一)●小者(永居光男)●武者(細川純一・小坂和之・床尾賢一)●重臣(峰蘭太郎)●警護の侍(司裕介)●参詣人(西山清孝)●丙太(稲泉智万)●佐々木小次郎(村上弘明)●お杉(左幸子)●特別出演・池田輝政(市川右太衛門)●ナレーター(鈴木瑞穂) ※本編より抜粋

第一部 「若き武芸者の黎明」

【はじめに】
さて、この北大路武蔵はもう何回目かわからないほど見たが、 改めて、この剣持の目のページを執筆するために、再度見はじめた。 作りは流石。 「剣聖の足跡をたどって宮本武蔵を歩く」(山と渓谷社)の巻末に、北大路欣也さんのインタビューが載っているが、それによると、 北大路欣也さんはなんと二十代でも武蔵を演じていたのだ。これはむさきちも知らなかった。昭和40年10月30日から翌年4月16日まで日本テレビで26本放映されているようだ。そして2度目がこの12時間ドラマとなったようだ。北大路欣也さん47才。 北大路さんはこう語っている。 「最初の武蔵は若者として自由に挑戦できたという印象が強い」 そして2度目、つまりこの12時間ドラマであるが・・・ 「ある監督に”君、武蔵を演じるなら今が最後ですよ”」 と言われたそうだ。何故と問う北大路に対して、「タケゾウをや演らなければ、宮本武蔵はやっても意味がない」 と言われたそうだ。うーんやっぱりそうだよなぁ!!賛否両論あるけれど、やはり大河ドラマ武蔵の最大のミス はタケゾウと武蔵の曖昧さにあるのは、もう間違いない。 往年の武蔵・片岡千恵蔵さんは、年齢の関係から、タケゾウ時代を 断念せざるをえなかったらしい。やはりタケゾウ時代というのは、宮本武蔵にとって大事なんだと改めて感じた。そして本編であるけれど、あえてタケゾウの年齢をナレーション等で表してはなかったけれど、原作なら17歳の設定だ。北大路さん、まぁ流石に17才には見えないが、若きタケゾウとして充分である。 さぁ物語は始った。
【あらすじ】
【宮本村から関が原での敗戦、そして千年杉まで】作州宮本村の村はずれ、一人の武芸者に荒々しく、獣のように立ち向かっている一人の若者がいた。新免タケゾウであった。相手は、有馬喜兵衛。村人もその様子を遠巻きに見ていた。その中でタケゾウを応援する一人の若者がいた。幼馴染の本位田又八であった。タケゾウは電光石火のごとく有馬喜兵衛を撲殺してしまった。そして又八はやがて来る関が原の合戦が近い事を知り、タケゾウを合戦に誘うのだった。しかし、タケゾウはたった一人の肉親である姉・お吟が気がかりで、合戦参加の決心がつかないでいた。そんな中、武者姿で合戦参加の準備を整え、タケゾウを誘う又八がいた。姉・お吟はタケゾウの気持ちを察し、合戦参加を促すのだった。さて、場面変わってここは宇喜田勢の陣営。そこには、陣営の参謀らしき人物に、足軽の一員として加勢させてもらえるよう、必死に頼む本位田又八の姿があった。 参謀は、最近加わったであろうと考えられる、秋山某と又八に勝負するよう命じ、勝てば加えると言うのだ。へっぴり腰で、てんで勝負にならない又八・・・そこへ、新免タケゾウが突如割って入ってきて、秋山某を一撃で倒してしまった。 かくして、タケゾウ・又八は、宇喜田勢の足軽として関が原に向かった。関が原の戦いは一夜のうちに西軍の負けと決まった。タケゾウ、又八は九死に一生を得て、からくも戦場から逃げ出したのだった。逃げる途中、息吹山の山中にて、水を飲もうとする二人の耳に、鈴の音が 聞こえてきた。二人の視界には死骸から鎧・刀などを剥ぎ取る少女の姿 があった。驚かす二人。逃げる少女。 又八の怪我もあり、少女には逃げられてしまった。 怪我をした又八に薬をいただくため、山中にあった一軒の家に立ち寄る。この家の主は、お甲といって、綺麗な白粉をつけた、怪しげな女性であった。 娘が一人いた。名を朱美という。 タケゾウ・又八は、この家でじっくり静養させていただき、傷もすっかり癒えた。ある日タケゾウは朱美と山に山菜狩りに出かけていた。そこで出会わせたのが、辻風典馬を頭とする野武士の一団であった。 あわてて家に戻り、お甲に典馬のことを告げ、戦場から奪ってきた品々を天井裏に隠した。その中からタケゾウは一本の黒檀の木刀をいただいた。やがて、辻風典馬の一団がお甲の家を襲ってきた。タケゾウは、一団の総大将である辻風典馬を、例の黒檀の木刀でメッタ打ち にしてしまった。総大将をやられた一団は散り散りに逃げていった。 辻風典馬には、辻風黄平という兄がいて、黄平らの仕返しを恐れたお甲親子 は、家を出て行く決心をするのだった。タケゾウ・又八もまた、明日にはこの家を出るつもりだった。夜が明けて・・・・・タケゾウは目が覚めると、お甲・朱美がいない事に気づく。そして又八の姿がない・・・・探すタケゾウ。ふと目をやった先には、お甲さんの櫛が畳の上に・・・タケゾウは又八が生きている事を伝えるために村に帰る決心をするのだった。ここは七宝寺(特に表示や解説はなかったけれど、原作通りとしておきます) たくさんの参拝客で賑わう境内。 そこにお通と沢庵の姿があった。お通のふと目をやった先に映ったのは、たしかタケゾウだったような気がした。タケゾウの姉、お吟の家には、早くもタケゾウを目撃した情報を聞きつけたお杉、権六の姿があった。倅の又八を探しに来たのだった。姉、お吟がタケゾウを隠したと思い込んでいたのだった。タケゾウは、関所を破り、木戸を破り、役人を殺して村まで帰っていたため、追われる身となっていたのだ。かくしてタケゾウ狩りが始まる。指揮を執るのは姫路の役人・青木丹佐衛門。村人総出でタケゾウ狩りが始まったのだが、指揮官である丹佐は何もせず お通に酌をせがみ、酒を飲む毎日だった。見かねた沢庵は三日のうちにタケゾウを捕らえて見せると豪語し、お通と ともに山に向かうのだった。三日目の朝、お通の吹く笛の音に、誘われて出てきたタケゾウは沢庵に 捕らえられた。 沢庵の提案で、タケゾウは寺にある千年杉に吊るされ、さらし者となったのだ。

【キャスト】
●宮本武蔵(北大路欣也)●お通(加来千賀子)●又八(田中健)●朱美(伊藤かずえ)●吉岡清十郎(萩原流行)●吉岡伝七郎(内藤剛志)●およう(本阿弥周子)●登世(藤奈津子)●柳生但馬(久富惟晴)●祇園藤次(草薙良一)●淵川権六(早川雄三)●植田左内(椎谷建治)●阿厳(佐藤京一)●胤瞬(大前均)●野洲川安兵衛(重久剛一)●城太郎(津田充博)●小茶(岩崎ひろみ)●沢庵(田村高廣)●お甲(加賀まりこ)●日観(下元勉)●柳生石舟斎(今福将雄)●大友伴立(浜伸二)●木曾の親爺(中村錦司)●徳川家康(玉生司郎)●庄田喜左衛門(滝譲二)●富田勢源(川浪公次郎)(阿波地大輔)●山添団八(笹木俊志)●出渕孫兵衛(五十嵐義弘)●木村助九郎(藤沢徹夫)●村田与三(入江武敏)●鐘巻自斎(山田良樹)●草薙天鬼(武井三二)●門下生(岡崎賢司・松田良博・木下通博)(松島ゆみこ)●かき(藤長照夫)●牛方(辻高次郎)●武者修行(河本忠夫)●牢人(池田謙治)●門下生(山田永二・清家三彦)●番士(北村明男)●柳生兵庫(勝野洋)●お杉(左幸子≪特別出演≫)●佐々木小次郎(村上弘明)●池田輝政(市川右太衛門≪特別出演≫)

第2部 武蔵たびだち「般若坂の決闘」

【あらすじ】
タケゾウは姫路城の開かずの間に幽閉され、3年の月日が流れていた。沢庵が現れ、やっと開かずの間から出、再び池田輝政の前に導かれるのであった。3年間で著しい成長を遂げたタケゾウに城主・池田輝政は姫路での奉公を勧めるので あったが、タケゾウはまだまだ未熟の身であり、己がなんたるかわからず奉公を断る のであった。池田輝政より今後どうするか尋ねられたタケゾウは「流浪の望み」で あることを告げる。この答えに池田輝政も賛同し、「若いうちは流浪もよかろう。だが、どこに行っても身の生い立ちと故郷を忘れぬよう姓を宮本と呼べ。名もタケゾウよりムサシと読むがよかろう」かくして宮本武蔵の誕生であった。

身なりを整え、沢庵とともに姫路城の門を出るのであった。沢庵は西へ向かうこと を告げ武蔵には東へ向かうことを促すのであった。東へ向かえば・・・そうお通との約束の花田橋があるのだ。花田橋を渡る武蔵を茶店で奉公していたお通が見つけ歩みよる。3年間待ち続けた お通にとって、やっとこの日が来たのだ。お通は武蔵に、約束どおり自分も一緒に連れていってもらうよう頼むが、困惑する武蔵。お通の必死の説得により、ようやく頷く武蔵だった。お通は旅の準備のため茶店に戻り、店主に別れを済ませ、希望を胸にしていたが、武蔵の姿はもうどこにも見当たらなかった。花田橋の欄干に 「ゆるしてたもれ」と残して・・・・・

ここは、中条流道場。剣むの修行に励む佐々木小次郎がいた。中条流は小太刀 の剣法であるが、小次郎はもっぱら太刀を持たされ、師範の稽古台になる毎日 だった。小次郎はそれなら長太刀を使う己独自の剣を編み出そうとしていた。そして、師範を長太刀で倒し、中条流道場をあとにするのだった。

一方、武蔵は山にこもり、剣よりはむしろ基礎体力の向上に努めていた。京の都。華やかな身なりに、門弟を数十人従え闊歩する武芸者がいた。吉岡清十郎、その人であった。今夜もまた酒宴が開かれていた。が、門弟の中 には吉岡がすべてとしない門弟も居り、いつしか喧嘩になっていた。面白くない清十郎は祇園藤次の誘いで河岸を変えるのだった。向かった先はお甲・朱美 の営むよもぎの寮だった。清十郎、藤次が酒を飲んでいる頃、吉岡道場は危機に襲われていた。宮本武蔵が挑戦に来ていたのだ。武蔵の剣の前に、吉岡の門弟は次々と倒され、無益な殺生よりは、清十郎との戦いを望む武蔵だった。道場の一大事を知り、憤り武蔵と戦おうとする清十郎だったが、藤次の策略で門弟数名で武蔵を襲うが武蔵はすでに逃げていた。吉岡の策略から逃れた武蔵だったが、牢人たちに担がれたお杉・権六と出会い、決闘を申し込まれる。が、もとよりお杉たちと戦う気のない武蔵はその場からも 立ち去ってしまう。このことが、弱い浪人であると評判が立ってしまう。

きちん宿に帰った武蔵は、城太郎少年と出会うが、城太郎があの青木丹左衛門の息子であることは、この時知らなかった。城太郎に弟子入りを申し込まれ、やむなく頷いたが、翌朝、一人で奈良の宝蔵院に向け出立するのだった。途中、武蔵を追ってきた城太郎を弟子にして、吉岡へ一年後再来する手紙を 届けさせるのだった。奈良・宝蔵院を目の前にした武蔵は、宝蔵院の前の畑を耕している一人の老人 が気になった。ただならぬ殺気を発していたのだ。宝蔵院に行くには老人の横 を通らねばならない。武蔵は九尺飛び、横を通り抜け宝蔵院に行くのだった。今日の相手は阿厳。次々と牢人たちは倒された。いよいよ武蔵の番が来た。いきり立つ阿厳だったが、窓の外から先ほど畑を耕していた老人に止められる。老人は武蔵のただならぬ剣を察知していたのだ。老人の抑制も聞かず、武蔵に挑んだ阿厳であったが、一撃で倒されてしまった。これには、その場にいた牢人たちも唖然としてしまった。老人は名を日観という。立ち去ろうとする武蔵を呼び止め、茶室に招き武蔵を諭すのだった。剣の技で勝った武蔵ではあったが、負けた気持ちを抱き、宝蔵院をあとにするのだった。

この活躍で、武蔵の宿に3人の牢人が尋ねてきた。野洲川安兵衛・大友伴立 山添団八であった。武蔵を仲間にして、賭け試合をして一儲けしようと企んでいたのだ。しかし、そんな誘いに乗る武蔵ではなく、牢人どもを追い返した。程なくして、城太郎が吉岡方の返答を持って帰ってきた。1年後に来ない場合 は卑怯者として京中に知らしめてやるという挑発的な内容だった。武蔵はこの宿を立とうとしていたが、女主人から引き止められる。聞けば、武蔵 が宝蔵院を誹謗中傷する内容の紙を張って回り、怒った宝蔵院衆が般若坂あ たりで武蔵を待ち受けているというのだ。主人・城太郎の抑制を聞かず、一人般若坂に向かう武蔵だった。聞いたとおり般若坂には宝蔵院衆、そして奈良の牢人たちが待ち受けていた。胤瞬との問答はあるものの、牢人たちは一斉に武蔵に斬りかかっていった。次々と牢人を斬る武蔵。いよいよ宝蔵院たちの総がかりだ。死を覚悟した武蔵だったが、なぜか宝蔵院衆は次々と牢人ども を斬ってしまった。実は牢人どもは、賭け試合を断られた腹いせに、武蔵が宝蔵院の悪口を書いたように仕向け、宝蔵院に武蔵を倒すよう仕向けていたのだ。そこで日観の提案により、宝蔵院はその手に乗ったふりをして、奈良で悪行し放題の浪人どもの一掃を図ったのだった。同じ牢人である武蔵に とって憤りを感ぜずにはいられなかった。日観に一手の教授を懇願する武蔵 だったが柳生へ行くよう促された。柳生に行けば武蔵が戦う本当の相手が 見つかると言い残し・・・

般若坂の決闘を経て、武蔵は大和の国、柳生の旅籠の風呂にいた。湯船に浸かっていると、なにやら3名の武士が柳生のことを話していた。気にもとめていなかった武蔵であったが、そのうちの一人が吉岡伝七郎であったのだ。伝七郎はさんざん柳生が自分に恐れをなしていると罵っていた。そんな伝七郎に手ぬぐいのしぶきを浴びせ、風呂を出ていくのだった。

柳生のお城では、石舟斎とお通が茶の間で談笑していた。お通は旅の途中に出会った兵庫と共に柳生家に身を寄せていたのだ。石舟斎は、小太刀でおもむろに芍薬を切り、伝七郎の挑戦を断る手紙に添えて、伝七郎へ届けるよう頼むのだった。 お通は石舟斎の手紙と芍薬を持って伝七郎の旅籠へとやってきた。ことの次第を 説明し、芍薬を旅のお慰めにと渡すが、伝七郎は「芍薬なら京にも咲いておるっ」と怒り心頭。再来の折には必ず会ってもらうと言葉を浴びせた。皮肉なもので、同じ旅籠に武蔵が逗留していることは、お通は知るよしもなかった。伝七郎に返された芍薬を持って帰ろうとするお通であったが、旅籠で奉公している小茶がねだり、もらっていった。芍薬を手に廊下を歩いていると武蔵がくつろいでい た。芍薬を見た武蔵は、小茶に自分の部屋に飾るよう言う。長いので切るため、武蔵に芍薬をわたすと・・・・芍薬の尋常でない切り口が目についた。 「この芍薬はいったい誰が斬ったものだろうか?」きっと柳生石舟斎に間違いない。 武蔵はいよいよ石舟斎に会いたくなった。城太郎と共に柳生に行ったが、やはり他流試合は受け付けてくれぬ。すると城太郎が「笛のお姉さんに頼む」と言って勝手に屋敷へ入っていった。屋敷の中で犬が城太郎を襲うが、持っていた木刀で犬を撲殺してしまった。犬は実は柳生但馬の愛犬だったのだ。子供である城太郎に責任をとるよう詰め寄る柳生4高弟たち。そこへ武蔵も入って きて、弟子の始末は主人の責任であると挑発した。4高弟たちは隙なく武蔵を取り囲む。一触即発の状況で一気に緊張感が走る・・・とその時、どこからか笛の音が聞こえてくる。あの笛はもしやお通さんでは?武蔵は4人をかいくぐり 石舟斎の屋敷にまっしぐらに走っていった。が、石舟斎の姿は見当たらなかった。花瓶に生けてあった芍薬を太刀で斬りお とす。背後にただならぬ殺気が。振り返ると兵庫であった。剣を交える武蔵と兵庫。互いの力量は達人である二人にはすぐわかった。兵庫が武蔵に、叔父 但馬が武蔵を殺そうとしていることを告げる。但馬なら願ってもない相手だと挑発的な武蔵だったが、兵庫の口からお通のことを聞き、その場から退くのだった。兵庫・武蔵の去ったあと、畳に刺さった芍薬を石舟斎が拾い上げ、枝の切り口から武蔵の非凡な腕を見抜くのだった。 いつの間にか武蔵と離れてしまった城太郎は、ひとり武蔵を探す。「お師匠さまー お師匠様ーっ」探していると笛のお姉さんに再び出会う。「おいらのお師匠知ら ないか?」「知りませんよ。あなたの師匠の名前も知らないもの」 「宮本武蔵っていうんだよ」お通は、武蔵が柳生に来ていたことを知り、嘆くの だった。そのころ、武蔵も剣に生きるか恋に生きるか悩んでいた。今、武蔵はむしょうにお通に会いたかった。

この続きはしばらくお待ち下さい!


TOP / DJ USHIJIMA’S PAGE